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アガリクス 〜健やかな毎日を過ごすために〜 メシマコブ、カバノアナタケ ( チャーガ ) 、ハナビラタケ、ヤマブシタケ、などなど、免疫促進作用に優れたキノコが最近話題を集めています。 免疫力 ( 自然治癒力 ) が高ければ、病気にかかりにくい、あるいは病気に対する抵抗力が強いと考えられています。 免疫力は、食生活、ストレス、過労、生活環境、加齢など様々な要因によって徐々に低下していきます。 この免疫力を高めることが健康を維持するのにとても重要なことになります。 アガリクスはどんなキノコ? アガリクス(agaricus)は、ハラタケ科ハラタケ属の担子菌類のキノコの総称で、ラテン語でキノコという意味です。 お馴染みのマッシュルーム(シャンピニオン)も、ハラタケ科ハラタケ属の担子菌類のキノコで、学名アガリクス・ビスポラス(Agaricus Bisporus)と言います。 健康食品として注目されている通称[アガリクス]は、学名アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus Blazei Murill)と言います。 アガリクス(アガリクス・ブラゼイ・ムリル)の原産地は、その名が示す通りブラジル、サンパウロ郊外のピエダーテ地方の山岳地方です。 この地方は、土地が肥沃で、昼夜の気温差が激しく、湿度が高く、また定期的にスコールが訪れます。 アガリクスはこのような限られた気象条件下でしか自生しません。 そして、このような気象条件を備えるのはピエダーテ地方だけです。 アガリクスが注目されるようになったきっかけは、 1965年、ペンシルバニア大学のW.J.シンデン博士とランバート研究所のE.B.ランバート博士を中心とした研究チームによる疫学調査発表でした。 ピエダーテ地方には生活習慣病の罹患者が少ないことから、その原因を調査した結果、 同地方の住民がアガリクスを常食していること、さらにアガリクスが、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素などの成分を豊富に含有していることも突き止めました。 そして同年、この結果が学会誌に発表され、日本にもアガリクスが持ち込まれました。 アガリクスは、メシマコブと同様に人工栽培が難しいキノコでしたが、現在では子実体や菌糸体の人工栽培に成功し、市場に安定供給されています。 アガリクスもまた免疫力を高めるキノコとして注目されています。 アガリクスは、タンパク質、多糖類、ビタミン (B2 , D) 、ミネラル ( マグネシウム,カリウム ) 、 脂質 ( リノール酸やパルミチン酸 ) 、食物繊維、核酸、アミノ酸、必須脂肪酸などを豊富にバランスよく含んでいます。 特に高分子多糖体の一種、β -D- グルカンの含有量はキノコの中で最も多いと言われています。 このβ -D- グルカンは、子実体 ( 一般的にキノコと認識している部分 ) よりも菌糸体 ( 子実体の根元のような部分から、土壌の中あるいは動植物の中に伸びていく白い絹糸状のもの ) に多く含まれています。 β -D- グルカンはグリコプロテインとも呼ばれ、タンパク質と多糖体がバランスよく結合することによってできる糖タンパク質です。 β -D- グルカンは免疫力のバランス感覚である生体調整機能を改善する作用があり、アガリクスは特にその作用が高いと考えられています。 これにより、アガリクスは身体が本来持っている自然治癒力を高めるため、あらゆる病気に有効であると言われています。 中でも、免疫力の低下によって引き起こされる生活習慣病 ( ガン、糖尿病、高脂血症、肝臓疾患など ) や、 逆に免疫力の過剰活性によって引き起こされるアレルギー性疾患 ( アトピー性皮膚炎、花粉症など ) に期待されています。 アガリクスについては様々な研究がなされています。 特に抗ガン活性 ( 抗腫瘍活性 ) に関する研究が盛んに行われています。 動物実験では、アガリクスによって移植されたガン細胞が消失したという報告もあります。 ただし、ヒトを対象にした臨床試験は未だ行われておらず、体験談や症例報告が示されているに過ぎません。 このほか、アガリクスには、ガン細胞の増殖を直接抑制する成分であるステロイド類が含まれています。 また、同様の作用を示す新しいステロイド類も発見されています。 この新しいステロイド類は、脂溶性成分のエリゴステロールから生成されたと考えられています。 エリゴステロールは、アガリクスのみならず、多くのキノコ類に含まれており、注目されています。 また、アガリクスに豊富に含まれる食物繊維、不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールの受容体 ( レセプター ) の構造と機能を活性化させます。 これにより悪玉コレステロールは血中に放出されず、体外に排出されます。 アガリクス子実体とアガリクス菌糸体、どれがいいの? メシマコブと同様、アガリクスについてもまた、子実体と菌糸体のどちらが優れているかということは現段階では結論が出ていないのが現状です。 また、子実体か菌糸体かによって製法も変わってきます。 たとえば、酵素処理であれば菌糸体が使用されます。 乳酸菌による醗酵処理であれば一般的に子実体が使用されます。 栽培方法も、子実体であれば露地栽培のものが、菌糸体であればタンク培養のものがよいと言われています。 アガリクスは、医薬品ではなく健康食品なので、一日目安量は定められていません。 アガリクスを栄養補助食品 ( サプリメント ) として摂取するときは製品表示を確認してください。 栄養補助食品としてのアガリクスは、顆粒、錠剤、カプセル、パウダー、子実体 ( キノコ ) の乾燥品などが市販されています。 一般的に、アガリクスの菌株、培地、製法、などによって品質に差があります。 中には、健康被害が出ている製品もあります。 サプリメントに詳しい医師や薬剤師、あるいはサプリメントアドバイザーに相談するか、信頼できるメーカーの製品を購入するようにしましょう。 治療中の疾患があるときは必ず医師の指示に従ってください。 アガリクス?カワリハラタケ?ヒメマツタケ? アガリクス茸という固有のキノコは存在しません―――。よく目にする一文です。 ハラタケ科ハラタケ属アガリクスという名称を持つキノコ は確かに存在しません。 しかし 一般的にアガリクスあるいはアガリクス茸と言えばアガリクス・ブラゼイ・ムリル を指しています。 [アガリクス・ブラゼイ・ムリル]は、学術名であるため長く、言いにくく、また覚えにくいです。 そのためにアガリクスあるいはアガリクス茸と省略しているに過ぎないでしょう。 一方、姫マツタケ ( ヒメマツタケ ) もよく目にする名称です。 まず、岩出亥之助博士がアガリクス ( の種菌 ) を入手したとき、アガリクス・ブラゼイ・ムリルという学術名はまだ固定されていませんでした。 これが 1965 年のことです。アガリクス・ブラゼイ・ムリルという学術名が固定されたのが 1967 年のこと。 岩出博士がアガリクス・ブラゼイ・ムリルという学術名を知ったのは当然 1967 年以降のことになります。 このとき岩出博士はすでにアガリクスの人工栽培の研究に取り組んでおり、 研究所ではカワリハラタケ ( ハラタケの新種という意味 ) と呼ばれていたと言われています。 次に、岩出博士がアガリクスの人工栽培に成功したのが 1975 年、これが市場に出荷されたのが 1978 年です。 このとき、ヒメマツタケという名称が使用されました。 また、栽培されていたアガリクスの種菌 ( 菌株 ) は岩出 101 株と命名されています。 そして、 1982 年の日本菌学会誌では、アガリクス・ブラゼイ・ムリルは 和名カワリハラタケ 、 実用名ヒメマツタケ と記載され、 1987 年版原色日本新菌類図鑑では 和名ヒメマツタケ 、 別名カワリハラタケ と収載されました。 アガリクスの菌株は数種類ありますが、岩出 101 株をもとに栽培されたアガリクスは間違いなくヒメマツタケです。 実にややこしい話です。 消費者としては、では、岩出 101 株をもとに栽培されたヒメマツタケはアガリクス・ブラゼイ・ムリルとまったく等しいのか、 あるいは、岩出 101 株以外の菌株をもとに栽培されたアガリクスはヒメマツタケとまったく等しいか、 という疑問が当然起こります。その判断は専門家にお任せするしかないでしょう。 文章素材集 - アガリクス
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